36|見積もり①:DDP価格で見積もりをお願いします(テキストp.98)

351.
・229.と同様にこのCould you ~も依頼ですが、この351.では、文中にpleaseが置かれています。
・on the basis of ~は群前置詞です。「語句」欄の通り、意味は「~に基づいて」なので、on the basis of DDP priceの直訳は「DDP価格に基づいて」ですが、「和訳」では「~に基づいて」を、短く「~で」としています。

352.
・ballparkは、本来は「野球場」という意味ですが、この語には「概算」「だいたいの範囲」という意味があります。なぜ「野球場」が「おおざっぱな」になるのかについては、以下を参照してください。『ジーニアス英和辞典』からの引用です。

***********************************
【野球場の入場者のおおまかな計算から】《米略式》概算、許容範囲
***********************************

この352.では、ballparkは形容詞的に、名詞修飾語として用いられています。figureを修飾しているのです。ballpark figureの直訳は「おおまかな数字」です。
・figure on ~で「~の数字」です。ここでも「の」の意味を表すのに、of以外の前置詞が用いられています。

353.
・rock-bottom priceの意味は「語句」欄を参照してください。
・to compete句(to compete with other companies)は、toV句の副詞的用法です。「~ために」と訳します。

355.
・as perは「~に従って」という意味でした。350.で既習です。
・351.でon the basis of ~を扱いましたが、on ~ basisはこれと同義です。この355.のon a CIF basisのところは、直訳は「CIFに基づいて」ですが、ここでも「和訳」は短く「CIFで」としています。

356.
・このmuchは「比較級に対する修飾語」です。「COMPLETE」のp.285の下のリストにあります。「はるかに」「ずっと」という意味です。

357.
・instead ofは群前置詞です。「COMPLETE」のp.53のリストにあります。245.で扱いました。
・群前置詞instead ofの目的語はpaymentです。これを形容詞のdeferredが修飾しています。そしてこの形容詞を、数値の30 daysが修飾します。数値による形容詞修飾については、251.で次のことを知りました。

***********************************
数量を表す表現は、前から形容詞を修飾することができる。
***********************************

この「30 days+differed+payment」の連なりは、「very+beautiful+girls」のような「副詞+形容詞+名詞」の連なりと実質上、同じようにとらえられます。

358.
・no longerの意味は「語句」欄を参照してください。
・because ofは群前置詞です。「COMPLETE」のp.53のリストにあります。290.で既習です。

359.
・「~の余地」はroom for ~と表現します。ここでも「の」がofではありません。

360.
・look forward toは句動詞です。「~を楽しみにする」「~を心待ちにする」という意味ですが、これは進行形で用いられることが多い表現です。この文も進行形です。

 

37|見積もり②:支払条件は何ですか?(テキストp.100)

361.
・この文を平叙文も戻すと、次のようになります。

Your term of payment is X.

361.は、SVCのCを尋ねる疑問詞疑問文なのです。

362.
・How about ~ ?(~はいかがですか)は、決まり文句として記憶してください。239.で既習です。
・このasは目的格の関係代名詞です。「COMPLETE」のp.159で既習です。as節は文末のpastまでです。
・この文の直訳は「私たちが以前に合意したのと同じ条件はどうですか」です。「和訳」はここから工夫してあります。

363.
・down paymentは「頭金」、balanceは「差引残金」、deferred paymentは「後払い」なので、この文の直訳は「私たちの条件は、20%の頭金と、後払いの残金の組み合わせです」です。「後払いの残金」とは「後払いによる残金支払い」であり、ここから工夫して、「和訳」のように「残りは後払いです」となります。

364.
・このAsは副詞節を形成するものです。意味は「ので」です。「COMPLETE」のp.160で既習です。
・as節内の文型はSVCです。CであるL/C at sightの意味は「語句」欄の通り「一覧支払い信用状」ですが、これについては「語句」欄の下の(注)を参照してください。
・payment by installmentsの意味は「語句」欄を参照してください。

365.
・termsもconditionsも、ともに日本語では「条件」と訳せるものなので、「和訳」では1つにまとめられています。
・cash on deliveryとadvance paymentの意味は「語句」欄を参照してください。

366.
・233.の解説のところで、

His birthday is April 25th.(彼の誕生日は4月25日だ)

のCを尋ねると

When is his birthday?(彼の誕生日はいつですか)

となるということを述べました。
この366.も、平叙文は

The due date of payment is X.(支払期日はXだ)

であり、第2文型です。このXを尋ねたものが366.なのです。
・due date of paymentの意味は「語句」欄に記載されています。

367.
・この文は、第1文型だと考えることにより「和訳」のようになることが納得できます。つまり、まず「The due date of payment(支払期限日は)+is(ある)」と考えます。その後ろに、isを修飾するafter句があるのですが、three weeksがこの前置詞句を修飾します。よってthree weeks after the effective date of the contractは、「契約実行日の3週間ぶん後に」となります。通して訳すと「支払期限日は、契約実行日の3週間ぶん後にある」となり、ここから「和訳」のようになります。
・なお、前置詞句に対する修飾語は「COMPLETE」のp.305で既習です。

368.
・by bank transferの意味は「語句」欄を参照してください。
・この文のwithin 30 daysの箇所は、「前置詞+前O」の関係です。そしてdaysはof your receipt(of the invoice)によって修飾されています。
within 30 days of your receipt of the invoiceの直訳は「請求書の受領の30日以内に」となります(yourの訳は略しました)。ここから工夫して「和訳」のように、つまり「請求書受領後30日以内に」とします。日本語として自然なものにするために、「後」という言葉を補っています。

369.
・make full paymentの意味は「語句」欄を参照してください。
・この文のonは「~に際して」という意味ですが、「受領に際して」は「受領があった際に」と考えることができ、これは、結局は「受領したら」「受領後」ということです。「和訳」では「受領後」としています。
・shipping documentsの意味は「語句」欄を参照してください。

370.
・no longerは358.で扱ったばかりです。
・the terms of deferred paymentの直訳は「後払いの条件」ですが、「和訳」では「の」を取って、「後払い条件」としています。

 

38|契約条件:契約条件について詳しくお話ししましょう(テキストp.102)

371.
・spell outは「詳細に説明する」です。
・365.と同様に、ここのterms and conditionsもまとめて「条件」と訳されています。このことは「語句」欄にも書かれています。
・in detail(詳細に)は、spell outを修飾しますが、「詳細に」の意味が重なるので、1つにまとめます。

372.
・to make句はintentionを修飾します。同格のtoV句です。「COMPLETE」のp.171で扱った項目です。
・make concessionsの意味は「語句」欄を参照してください。
・このonは「~に関して」「~について」という意味です。aboutと同義です。
・the terms of paymentの直訳は「支払いの条件」ですが、ここも「和訳」では「の」が切られています。

373.
・このpartyは「パーティー」ではなく「当事者」「関係者」です。
・この文のonもaboutの意味です。

374.
・wordingの意味は「語句」欄を参照してください。
・文全体は第2文型で、Cが前置詞句のat issueです。この前置詞句の意味は「語句」欄を参照してください。

375.
・escape clauseの意味は「語句」欄を参照してください。

376.
・Force Majeureは「不可抗力」です。フランス語です。英語に直せばsuperior forceです。フランス語では、「名詞+これを修飾する1語」という連なりが、英語よりも多く見られます。
なお、大文字にせずにforce majeureを表記しても全く問題ありません。実際、477.ではそのように記載されています。
・このeventは「出来事」というよりも「場合」「ケース」に近いです(いくつかの英和辞典、たとえば『講談社英和中辞典』には「場合」という訳語があります)。よって文全体は要するに、「私たちはどんなケースの不可抗力も定義をはっきりしておかなくてはならない」ということだとわかります。「和訳」ではanyとeventの訳が存在していませんが、「明確にする」という言葉に、「どんな場合でも」のニュアンスが含まれていると考えられます。つまり「定義を明確にする」「定義をはっきりさせる」ということは、曖昧さを残さない定義だということです。曖昧さを残さない定義ということは、どんな場合にも対応した定義だというなのです。

377.
・revised draftの意味は「語句」欄を参照してください。
・名詞修飾語としてはたらく形容詞の位置について、次のことを知ってください。

***********************************
以下の場合は、1語の形容詞が、前からでなく、後ろから名詞を修飾する。

(1) 名詞が「-thing」「-body」「-one」で終わるものの場合    
(2)  形容詞が「-able」「-ible」で終わるものの場合        
(3) その他<alive(生きている)、present(存在する、出席している)、concerned(関連する)など>           

[例]
(1)
Give me something cold.(何か冷たいものをください)
(2)
That was the best chance possible.(それはありえる中の最高の機会だった)   
(3)
The only man alive was Tom.(唯一の生存者はトムだった)
All the people present cried.(出席していた全ての人が泣いた)
The mail was sent to all employees concerned.(そのメールは関係する社員全員に送られた)
***********************************

377.のeveryone concernedの部分が「修飾される名詞+後ろから修飾する形容詞」の例です。

378.
・watch out forについては、次のように2つをセットにして記憶してください。

watch out(気をつける)
watch out for ~(~に気をつける)

・all-too-commonの意味は「語句」欄を参照してください。

379.
・board of directorsの意味は「語句」欄を参照してください。

380.
・助動詞shallに関しては、次のことを知ってください。

***********************************
契約の書面や法律の条文でshallが用いられた場合、mustとほぼ同様の、「~しなければならない」という意味となる。

On the first day of the tenancy, the tenant shall pay the rent for the first month.
(借用の初日に、店子は初月の家賃を払わなくてはならない)
Freedom of thought and conscience shall not be violated.
(思想及び良心の自由は,これを侵してはならない)日本国憲法第19条
***********************************

ただ、この380.のshallは、実質的にはほとんど意味のないものであり、この文はEach party has a right at any time ……と書かれた場合とほぼ同じ意味です。
・have a right at any time to unilaterally terminate ……の部分は、やや構造が取りにくい箇所です。この部分は次のような連なりです。

V+O+Vに対する修飾語+Oに対する修飾語

Vがhaveであり、Oがa rightであり、Vに対する修飾語がat any timeであり、Oに対する修飾語がtoV句です。このtoV句は「同格のtoV句」です。
・to unilaterally terminateの部分は分離不定詞です。310.と337.で既習です。
・if節のisは、becomeの意味で取るとわかりやすくなります。つまりif節は「もう片方(契約相手)が、契約違反の状態になったら→契約相手が契約違反をしたら」と考えることができます。なお、becomeの意味をもつbe動詞については221.で扱いました。
・in breach ofは群前置詞です。意味は「語句」欄を参照してください。
・文全体の直訳は「各当事者は、もう片方が契約違反の状態になったら、一方的に契約を破棄する権利を持つ」です。「和訳」では「もう片方が」を訳さず、「各当事者は」のほうを「他方の契約者は」としています。

 

39|出荷①:最小引受可能数量が知りたいのです(テキストp.104)

381.
・acceptableは、後ろから名詞quantityを修飾します。acceptableは、377.の解説部分の(2)の例、つまり「形容詞が「-able」「-ible」で終わるものの場合」の例なのです。

382.
・informは次の型で用います。

inform A of B(AにBを知らせる)

ofの部分はaboutでもかまいません。

384.
・afraidの後ろにはthatが省略されています。これについては209.、235.などで既習です。
・この文のtwo monthは、形容詞的に後ろの名詞backlogを修飾します。

385.
・out of stockの意味は「語句」欄を参照してください。
・the products以下の文は第2文型です。out ofは群前置詞であり、群前置詞句out of stockがCとしてはたらきます。
・at presentは「現在」「目下」という意味です。

386.
・このmeetは「会う」ではなく「合わせる」です。
・timeの後ろには「名詞+目的語の欠けた他動詞」があります。timeの直後には目的格の関係代名詞が省略されているのです。よってdelivery time you specifiedの部分の訳は「あなたが指定する納期」となります。

388.
・369.で、「~に際して」という意味のonを扱いました。そして実際には「~後」と訳しました。この388.のuponも同じです。
・credit card authorizationの意味は「語句」欄を参照してください。

389.
・at latestの意味は「語句」欄を参照してください。
・one month after receiving your L/Cの部分は、「前置詞句に対する修飾語+前置詞句」です。367.でthree weeks after the effective date ……という類例を扱いましたが、この389.は、前置詞のOが動名詞であるという点で、その例よりも1段階難しいものだといえます。

390.
・for shipmentは直前のtimeを修飾します。よってtime for shipmentの直訳は「出荷のための時間」となり、ここから工夫したのが「和訳」です。

 

40|出荷②:納入期間を短縮できるよう最大限の努力をします(テキストp.106)

391.
・「和訳」では、文末のtoV句を副詞的用法で解釈しています。もちろんこれで正しいのですが、形容詞用法の同格のtoV句の例、つまり、effortを修飾しているものと考えることも可能です。この場合の和訳は「納入期間を短縮するための最大限の努力をします」となります。

392.
・partial shipmentの意味は「語句」欄を参照してください。

393.
・この文は「受動態の文の現在完了」であり、Sが複数形の名詞で、述語がbeen madeです。同じ例を339.で既習です。参照してください。

394.
・send off、raw material、at recipients’ costの意味は「語句」欄を参照してください。

395.
・この文のonはaboutの意味です。on以下はspecificを修飾します。
・文末のto the final destinationは直前のprocedureを修飾します。
・文全体の直訳は「最終送り先までの輸送手続きについて、あなたはよりはっきりしてもらえますか」となります。これをふまえて工夫したものが「和訳」です。

396.
・shipping adviceの意味は「語句」欄を参照してください。

397.
・文全体は第4文型です。
・at latestは「遅くとも」です。389.で既習です。
・by(までに)とtill/until(まで)を混同しないようにしてください。この2語の使い分けについて不安があれば、それぞれを英和辞典で引き、例文を確認してください。

398.
・Please be advised that ~.の部分は、あえて分析すれば、「O2がthat節である第4文型の文の受動態の命令文」なのですが、このように分析してとらえるよりも、「語句」欄で示されているように、まとまりの表現として記憶してください。
・your order has been shippedは「出来事の受動態」が現在完了になったものです。「出荷の作業は完了した」というニュアンスが感じられる文です。

399.
・Thank you for ~は、31.~32.、37.、76.などで扱いました。

400.
・apologizeが「apologize to A for B(AにBのことで謝罪する)」という型で用いられること、そして、「to A」の部分が明らかである場合は省略されることがあることを269.で述べました。
・due toは331.で扱いましたが、その例ではdue to ~は動詞修飾語でした(extendを修飾)。この400.では、due to the delayed shipmentは、直前の名詞inconvenienceを修飾します。よって、inconvenience due to the delayed shipmentは「納期遅れの出荷による不便」です。文全体の直訳は「私たちは、そのような、納期遅れの出荷による不便について深く謝罪します」です。ここから工夫したのが「和訳」です。

 

41|保険:輸出保険の適用外の海外ビジネスは、自己責任でやることになります(テキストp.108)

401.、404.
・401.は、404.を理解した後のほうがわかりやすいので、先に404.を解説します。
・be sure toは155.、292.などで既習です。この文を理解できるかのカギは、coverに次のような用法があることを知っているかどうかです。

    X cover A by B.(XがAにBの保険をかける)

  404.では、Bにあたる部分がmarine insuranceです。よってcover the goods by marine insuranceは「商品に海上保険をかける」となります。
・ここで401.に話を戻します。まずは上のX cover A by B.を受動態にしましょう。次のようになります(by Xは省略します)。

    A is covered by B.(AにはBの保険がかけられている)

401.では、coveredの直後にby export insuranceがあるので、この受動表現だとわかります。つまりcoveredは過去形ではなく過去分詞形であり、coveredからinsuranceまではVed句なのです。businessを修飾します。
注意しなくてはならないのは、このVed句の先頭はcoveredではなくnotだということです。「COMPLETE」のp.359~p.360で、否定語からはじまるtoV句とVing句を扱いましたが、否定語からはじまるVed句もあるのです。以上から、overseas business not covered by export insuranceは「輸出保険がかけられていない海外のビジネス」となります。
・文全体はSVCです。at our own riskがCとしてはたらきます。意味は「語句」欄を参照してください。  

402.
・このshallは380.で述べた、mustとほぼ同様の、契約の書面や法律の条文で用いられるshallです。
・effect insurance on ~の意味は「語句」欄を参照してください。
・on ~ basisは「~の基準で」という意味です。355.で既習です。CIFの意味は「語句」欄にありますが、これも355.で既習です。

403.
・「COMPLETE」のp.241でShall I ~?(~しましょうか)を扱いましたが、する側が「私」1人でなく「私たち」になることもあります。その場合はShall we ~?となります。この403.のShall weは、「COMPLETE」の同じページにある「~しませんか?」のShall weではないのです。
・arrange insuranceは、「保険の手はずを整える」ということで、要は「保険をかける」ということです。
・open contractの意味は「語句」欄を参照してください。

405.
・動詞insureについては、次の用法を知ってください。

insure A against B(Bに備えてAに保険をかける)

例を挙げます。

insure our house against earthquakes
(地震に備えて我が家に保険をかける→我が家に地震保険をかける)

この405.では、Against All Risksのそれぞれの語が大文字で始まっており、また、「語句」欄にこの3語で「全危険担保保険」となっていますが、小文字にして次のように文を書き換えてみます。

Please insure the air cargo against all risks.

こうすると上で挙げた例と同じように理解できますし、この理解で問題ありません。つまり「全ての危険に備えて、航空貨物に保険をかけてください」という意味であり、ここから「和訳」のようにします。

406.
・この問題については、まずは次のことを知ってください。

***********************************
「名詞+Ving句(名詞修飾語)」において、Vが状態動詞である場合は、原則として、進行形のニュアンスはない。
***********************************

具体例で説明しましょう。次の2文を見てください。

(1) The boy dancing on the stage is Jack.
(2) This is a word meaning happiness.

いずれの文にも「名詞+これを修飾するVing句」がありますが、(1)は「COMPLETE」のp.176にあるものの類例であり、関係代名詞を用いて書き換えると次のようになります。

The boy who is dancing on the stage is Jack.
(ステージの上で踊っている少年はジャックだ)

関係代名詞節の内部は進行形の文になります。
一方、(2)のmeanは「意味する」「意味をもつ」という意味であり、状態動詞です。「今だけ意味を持つ」というのはおかしいので、関係代名詞を用いて書き換えると次のようになります。

This is a word which means happiness.(これは幸福を意味する単語だ)

・話を406.に戻します。この文ではrecommendの後ろにthatが省略されており、you以下がすべてrecommendのOです。
ここで、次の文を見てください。

You should have fire insurance.
(君は火災保険を持つべきだ→君は火災保険に入るべきだ/君は火災保険をかけるべきだ)

保険については「入る」「かける」をhaveで表現できます。これがわかれば、406.のyou have War Risk insuranceの部分が「戦争危険担保保険をかけるべきだ」という意味だとわかります。そして、covering transportationが(War Risk)insuranceを修飾しているのですが、このcoverは「適用の範囲が及ぶ」「~の範囲で効力がある」という意味であり、状態動詞です。よって関係代名詞を用いてyou以下を書き換えると次のようになります。

You have War Risk insurance which covers transportation

よって406.の直訳は「私たちは、あなたが輸送機関中に適用される戦争危険担保保険をかけることを勧めます」です。「和訳」はここからかなりの工夫をしています。

407.
・405.で、insureについて「insure A against B(Bに備えてAに保険をかける)」という用法を見ましたが、insureについては次の用法も知ってください。

insure A for B(AにBの金額の保険をかける)

  407.は、この表現のAを主語にして受動態にしたものです。
・USDの意味は「語句」欄を参照してください。

408.
・文全体は第4文型です。usがO1で、air cargo insurance policyがO2です。
・insurance policyの意味は「語句」欄を参照してください。

409.
・premium statementsの意味は「語句」欄を参照してください。

410.
・fileからcompensationまでは、「語句」欄のようにまとめてとらえてください。
・このwith ~は、要求した先を表します。よって「和訳」では「に」と訳されているのです。

 

42|特許・技術移転①:中国内で、多くのコピー商品に多大な損害を被っている(テキストp.110)

411.
・sufferという語については、次の2つの用法を知ってください。

① suffer A(A<苦痛など>を経験する、受ける/A<損害など>を被る)
② suffer from A(Aに苦しむ)

この411.は①の例です。
substantial harmの後ろにfrom句がありますが、これは上の②のfromではありません。①の表現の後ろに、損害が引き起こされている発信源がfrom句によって示されているのです。
・piratedは「海賊版の」という意味です。

412.
・free-trade zoneの意味は「語句」欄を参照してください。
・asは前置詞です。「~として」という意味です。67.でも扱いました。
・for句はcenterを修飾します。このforは「の」と訳します。of以外の前置詞でも「の」と訳すことが多いということが改めてわかります。

413.
・動詞fileに関して次の表現を知ってください。

file a suit[lawsuit] against ~(~を相手取って訴訟を起こす)

413.ではa suitの部分が具体的に、a patent infringement suitとなっています。

414.
・この文も、413.と同じ意味のfileが用いられていますが、against以下が表記されておらず、訴訟の相手方が示されていません。なぜ示されていないかは、すぐ後で述べます。
・alleging以下は、名詞修飾語としてはたらくVing句です。lawsuitを修飾しますが、このallegeは出来事動詞というよりも、状態動詞です。よって、406.の解説部分で述べた通り、このallegingには進行のニュアンスがありません。この文を、関係代名詞を用いて書き換えると次のようになります。

The competitor filed a lawsuit which alleged that our product infringed its patents.

この文全体の直訳は、「その競合他社は、我々の製品が彼らの特許を侵害していると主張する訴訟を起こした」です。ここから工夫したのが「和訳」です。
・さて、上記の通り、この文ではagainst以下が表記されていないということを述べたがなぜでしょうか。それは、文脈からagainst usだということがはっきりとわかるからです。

415.
・この文のthatは、≪従位接続詞の一覧表≫(COMPLETEのp.88)にある5つのthatのうち、どれでしょうか。少し考えてみてください。
evidenceという名詞からは「何がどうだという証拠?」という疑問が生じます。よって、このthatは主格や目的格ではなく、同格のthatではないかと予想します。その後ろを見ると、that節の内部において、SもOも前Oも欠けていません。よってやはり、同格のthatだと判断できます。実際evidenceは、「COMPLETE」のp.112の上の表の「グループ1」のところにあります。
・「同格のthat」を忘れていたら、必ず「COMPLETE」のp.105~p.112を復習してください。

416.
・このoverは「~に関する」という意味で、aboutと同等のものです。over句(over the patent infringement)はdisputeを修飾します。
・out of courtのcourtは「法廷」です。よってout of courtは「法廷の外で」という意味となります。つまり「示談で」ということです(和英辞典で「示談」を引いてみてください)。このout of courtはsettleを修飾します。
・この文の直訳は「両者は特許侵害に関する紛争を、示談で解決することに合意した」です。ここから工夫したのが「和訳」です。

417.
・このwatchは自動詞であり、「監視する」「見張る」という意味です。その後ろのtoV句は副詞的用法で、watchを修飾します。
・whetherは≪従位接続詞の一覧表≫(「COMPLETE」のp.88)ではA-0とC-0の2箇所にあります。つまり名詞節である場合と、副詞節である場合の2通りがあるのですが、この文では他動詞であるseeの後ろにあるので、Oとしてはたらくということがわかります。つまり名詞節です。
・-basedは辞書に記載されています。確認してください。

418.
・このusedは過去形ではなく過去分詞形です。usedからはじまるまとまり(LEDs)までが(the actual production)processを修飾しています。

419.
・この文は、文構造をつかむのがかなり難しいかもしれません。まずはじっくり文構造と和訳を考えてみてください。
・この文を解釈するには、まずは次の知識が必要になります。

apply to V(Vすることを申し込む)

次に、この表現をふまえて、patentが名詞ではなく、動詞だと見抜かなくてはなりません。辞書でpatentを引くと「動」のマークがあり、「~の特許権を得る」「~の特許を取る」という意味が記載されています。
・以上から、この文の直訳は「その持ち株会社は、アメリカ、ヨーロッパ、BRICsで、その技術の特許を取ることを申し込んだ」となります。ここから工夫したのが「和訳」です。
・文は現在完了なので、「特許申請は完了している」というニュアンスが感じられます。
・holding companyの意味は「語句」欄を参照してください。
・この文を通じて改めて意識してほしいことは、「英語の品詞の柔軟性」です。patentは同じ形のまま、名詞としても動詞としても用いられるのです。「COMPLETE」のp.139で、次の引用を見たことを思い出してください(『新独英比較文法』三好助三郎著、郁文堂刊より)。

 英語において、このように同形の語が、いろいろな品詞に容易に転換されることは<略>非常に多い。この柔軟な品詞の転換は、英語の大きな特徴であり、<略>ほかのヨーロッパ諸語にくらべても、その比類を見ないといわれている。

 

420.
・従位接続詞althoughは「COMPLETE」のp.135にあります。
・has a patent pendingの部分は、細かい文構造の分析をするよりも、次のようにおぼえてください。

have a patent pending(特許出願中である)

その後ろのonは「~に関して」という意味です。「製品に関して特許出願中である」ということは、要するに「~の特許を出願中である」という意味です。
・plan on ~は、「~を計画する」「~するつもりだ」という意味です。「~」の部分には、名詞か動名詞が置かれます。420.では動名詞のkeeping itが置かれています。

 

43|特許・技術移転②:われわれの主力商品の基本特許が、今年切れる(テキストp.112)

421.
・dominant patentの意味は「語句」欄を参照してください。
・このonも「~に関する」という意味です。「われわれの主力製品に関する基本特許」とは、要するに「われわれの主力製品の基本特許」ということです。ここもまた、ofでない前置詞を「の」と訳しています。

422.
・Japan Patent Officeの意味は「語句」欄を参照してください。
・claim for a patentの直訳は「特許を求める要求」ですが、これはつまり「特許申請」ということです。なお英単語のclaimは、日本語の「クレーム」に相当する意味はなく、「主張」「要求」という意味です。「クレーム」に当たる英単語については、和英辞典で「クレーム」を引いてみてください。
・on the ground thatは「COMPLETE」のp.137にあります。この4語で1つの従位接続詞です。
・このpriorは「先行する」という意味の単なる形容詞ですが、428.で、priorは群前置詞の一部として再登場します。
・この文のliteratureは「文学」ではなく「文献」です。

423.
・beef upは成句です。意味は「語句」欄を参照してください。
・exploitationは「搾取」という意味で記憶している人が多いかもしれませんが、「利用」「活用」「開発」といった意味もあります。辞書も参照してください。

424.
・encourageは「COMPLETE」のp.192にリストにあります。つまりこの424.の文型は、第5文型パターン③なのです。
・patent-expiredの意味は「語句」欄を参照してください。
・to curb medical costsは動詞to useを修飾する副詞的用法です。

425.
・off-patentはpatent-expiredと同義です。
・developing countryの意味は「発展途上国」「開発途上国」です。「先進国」はdeveloped countryとなります。

426.
・rank inの意味は「語句」欄を参照してください。
・patent royaltyの意味は「語句」欄を参照してください。

427.
・このonはaboutの意味です。on以下はnegotiateを修飾します。
・patent-licensing agreementの意味は「語句」欄を参照してください。

428.
・prior toは群前置詞です。「~の前に」「~に先立ち」という意味です。
・このonもaboutの意味です。ただ427.とは異なり、動詞ではなく名詞negotiationを修飾するので、「~に関して」ではなく「~に関しての」「~に関する」と訳します。
・文頭からtransferまでの直訳は「技術移転に関する交渉に先立ち」です。これを少しシンプルにしたのが「和訳」です。
・ burn one's boats behind oneは成句です。意味は「語句」欄を参照してください。

429.
・long forは句動詞です。意味は「語句」欄を参照してください。
・advancedは「進んだ」「先端の」です。よってadvanced technologyは「先端技術」です。429.では、このまとまりの名詞が形容詞的に、直後の名詞transfersを修飾しています。よってadvanced technology transferは「先端技術の移転」という意味になります。
・than ever beforeは、「語句」欄で示されているようにまとめてとらえてください。

430.
・at a disadvantageがCです。これは「不利な立場で」という意味です。そしてどの点において不利なのかが、その後ろでin ~によって示されています。
・compared toのcomparedは、もちろん本来は動詞ですが、compared toでまとめて群前置詞と考えてしまってよい表現です。「~と比べて」という意味です。compared to USA or Europeは、is(である)を修飾します。

 

44|研究・開発:日本の研究開発予算は、まだ欧米の水準より低い(テキストp.114)

431.
・belowは前置詞です。この文では、below the levels(of the U.S. and European countries)がCとしてはたらきます。文全体は第2文型です。ここまでいろいろの文を読んできて、「前置詞句がCである第2文型の文」が意外に多いということがよくわかります。

432.
・このspendingは名詞です。「支出」「出費」という意味です。
・duringは前置詞です。during句はcurbを修飾します。

433.
・in pursuit ofは群前置詞です。意味は「語句」欄を参照してください。
・この文はour CEOがSであり、V以下は、put ~ dead lastという慣用表現です。意味は「語句」欄を参照してください。
・「~」の部分はthe R&D investment for the futureですが、これは「将来に向けての研究開発の投資」ということで、「和訳」では「将来への研究開発投資」と訳されています。

434.
・-orientedは、英和辞典に記載があります。確認してください。
・この文は、plansが名詞ではなく動詞であることを見抜き、spend A on B(AをBに費やす)という表現を知っていて、a yearのaが「~につき」という意味だということがわかれば理解は難しくないはずです。なお、このaは155.で扱いました。

435.
・文末のtoV句は副詞的用法です。reorganizedを修飾します。

436.
・この文のtoV句も副詞的用法です。establishedを修飾します。
・このforも、433.のforと同様に「~に向けて(の)」という意味です。for the China marketはdevelopmentを修飾します。よってthe development for the China marketは「中国市場に向けての開発」「中国市場向けの開発」ということです。

437.
・このonもaboutの意味です。on以下はteamを修飾します。「和訳」も確認してください。

439.
・research associateの意味は「語句」欄を参照してください。
・この文のengrossedは、実質上は形容詞だと考えて問題ありません。そしてbe engrossed inというまとまりで記憶してください。意味は「語句」欄を参照してください。
・このstudiesは「勉強」というよりも「研究」です。on以下で研究対象が示されています。このonもaboutの意味です。

440.
・nitty-grittyの意味は「語句」欄を参照してください。

 

45|工場・生産①:工場見学に先立ち、秘密保持契約書に署名をお願いします(テキストp.116)

441.
・nondisclosure agreementの意味は「語句」欄を参照してください。
・prior toは428.で既習です。

442.
・andはdomesticとoverseasを結びます。そして、これらが(production)basesを修飾します。
・さて、この文で問題になるのはonlineの処理です。onlineの直前までは、第3文型の受動態の文があり、その後ろにはtoV句があります。このtoV句は副詞的用法で「全体の生産を最適化するために」と解釈できます。受動態の文とtoV句の間に、いわばポツンとonlineがあるのです。これは文法的にどう処理すればいいのでしょうか。
英和辞典でonlineを引くと、「形」と「副」の2つの品詞表記があります。たとえばonline serviceという表現のonlineは形容詞であり「オンラインの」という意味ですが、onlineは副詞でもあるのです。副詞の場合は「オンラインで」という意味です。この442.のonlineがまさにこの例であり、are connectedを修飾します。

443.
・この文のように、受動態の「be Ved」の間に副詞が存在する文は、非常に多く見られます。

444.
・automated robotとguided vehicleの意味は「語句」欄を参照してください。

446.
・around the clockの意味は「語句」欄を参照してください。
・「3交代のシフトで」の「で」はonを用います。前置詞の選択は、日本語話者にはやはり難しいものです。

447.
・capacity utilizationの直訳は「能力の活用」ですが、この文は工場の話なので、文脈をふまえて「工場が持っている生産能力の活用度」という意味に解釈でき、最終的には「語句」欄のように「工場の設備稼働率」と訳せることになります。「和訳」ではcurrentの訳が省略されています。訳せば「現在の」が「工場稼働率」の前に加わることになります。
・このdownは副詞であり、droppedを強めています。これを削除してdropped to 40% …としても文法上は全く問題ありません。
・due toは何度も扱っている群前置詞です。
・「~の低下」「~の減少」の「の」はinを用います。たとえば「利益の減少」を英訳するとa decrease in profitsとなります。

448.
・このrunは「走る」ではなく「動く」「動いている」という意味です。文脈をふまえて、より具体的には「(工場の機械が)稼働している」という意味です。
・asは前置詞です。「~として」という意味です。
・commissioning testの意味は「語句」欄を参照してください。

449.
・まずはこの文の文型を考えてみてください。
述語であるhas renderedの後ろが「名詞+形容詞」です。これは第5文型パターン①の連なりです(「COMPLETE」p.42参照)。
たとえば『ジーニアス英和辞典』でrenderを引くと「SVOC」の記号があります。「OをCにする」という意味です。よってこの文の直訳は「生産調整がわれわれの事業を損な状態にした」であり、ここから工夫したのが「和訳」です。
・renderを、「COMPLETE」p.32の下のB)のリストに書き加えておいてください。

450.
・make no business senseの意味は「語句」欄を参照してください。
・price levelの意味は「語句」欄を参照してください。
・この文の主語のItは「和訳」では訳されていません。もちろん「それは」と訳すことも可能です。

 

46|工場・生産②:台湾の会社ブランドで販売される太陽電池を生産しています(テキストp.118)

451.
・for saleはsolar cellsを修飾します。つまり「販売のための太陽電池」です。このunderは「~のもとでの」という意味であり、under句(underから文末まで)はsaleを修飾します。よって文全体の直訳は「私たちは、台湾企業のブランドのもとでの販売のための太陽電池を生産している」です。ここから工夫したのが「和訳」です。この「和訳」では、名詞のsaleを動詞として訳すなどの処理をしています。

452.
・このunder句(underから文末まで)は、動詞のare suppliedを修飾します。よって451.とは異なり、「~のもとでの」ではなく「~のもとで」と訳します。
・original equipment manufacturingは「語句」欄の通り、OEMと表記してもいいものです。この文では、この3語全体が形容詞的に、agreementを修飾しています。
文全体の直訳は「われわれの製品は、OEM契約のもとで、中国市場に供給されています」となります。このままでも全く問題ありませんが、「和訳」では、「のもとで」を「によって」としています。

453.
・depreciation expenseの意味は「語句」欄を参照してください。

454.
・lagged two months behindの部分の文法構造については、複数の説明が可能なのですが、ここではまず、次のことを思い出してください。

***********************************
数量を表す表現は、前から形容詞を修飾することができる。
***********************************

251.で述べたことです。
これに関連させて、次のことも知ってください。

***********************************
数量を表す表現は、前から副詞を修飾することができる。
***********************************

さて、lag behindは「遅れる」という意味の句動詞ですが(329.で既習です)、「品詞分解」をすれば、「動詞+副詞」の句動詞です。このbehindは、「後ろに」という意味の副詞なのです。そしてこの副詞behindが、数量を表す表現であるtwo monthsによって修飾されています。この結果「2ヶ月ぶんだけ後ろに」という意味となり、lag two month behindは「2ヶ月遅れる」という意味になるのです。
ちなみに「数値(修飾語)+副詞(被修飾語)」という連なりは、比較の文でよく見られます。2つほど例を挙げましょう。

Tom came here two minutes earlier than Ken.
(トムはケンよりここに2分早く着いた) ※two minutesが副詞earlierを修飾
I jumped 30 centimeters higher than you.
(僕のほうが君よりも30センチ高く跳んだよ) ※30 centimetersが副詞higherを修飾

455.
・back-up power supplyの意味は「語句」欄を参照してください。
・enableは「COMPLETE」のp.192のリストにあります。この文の文型は、第5文型パターン③です。
・for one dayは動詞manufactureを修飾します。
・in case of ~は、「COMPLETE」のp.136にある従位接続詞のin caseと関連させれば覚えやすくなります。in caseは、そのページにある通り「~の場合(もし~なら)」と「~の場合に備えて(~するといけないから)」の2つの意味があるのですが、このin case ofも同じです。違いは品詞の違いのみです。in caseは従位接続詞であり、後ろにはSVが置かれますが、in case ofは群前置詞であり、後ろに名詞(あるいは動名詞)が置かれます。ちなみにこの2つの関係は、becauseとbecause ofの関係と同じです。becauseは従位接続詞、because ofは群前置詞です。
・455.のin case ofは「~の場合」で、in case of power failureはenablesを修飾します。つまり、「停電の場合、可能になる」という関係にあるのです。power failureの訳は「語句」欄に記載されています。
・文全体の直訳は「バックアップ電源は、停電の場合に、私たちが1日の間、製品を製造することを可能にする」ですが、これでは少し不自然なので、「和訳」のように工夫します。

456.
・文頭のComputerizedは、後ろの名詞sewage treatment facilitiesを修飾します。このような「過去分詞形+名詞」は、「COMPLETE」のp.178の上から2つ目のワクの中で扱いました。computerizeが「コンピューター化する」という意味なので、computerized sewage treatment facilitiesは「コンピューター化された下水処理施設」という意味です。sewage treatment facilityの意味は「語句」欄にあります。
・were newly builtは「be+副詞+Ved」です。この連なりが多く見られるということについては299.で述べました。

457.
・private sectorの意味は「語句」欄を参照してください。
・mothballという語は名詞かつ動詞ですが、この文では動詞です。意味は「語句」欄にあります。
・newly-builtは「副詞+過去分詞形の動詞」の複合語です。意味は「語句」欄を参照してください。
・inventory adjustmentの意味は「語句」欄を参照してください。

458.
・at the last minuteの意味は「語句」欄を参照してください。

459.
・「COMPLETE」のp.166の下で、次の文を見ました。

We had no choice except to accept his offer.  
(我々には彼の申し出を受け入れること以外の無の選択肢があった→我々は彼の申し出を受け入れざるをえなかった)

toV句が前置詞のOとしてはたらく例です。前置詞exceptは前置詞butと同義です。459.ではbutが用いられています。

460.
・figure outは句動詞です。この表現はいくつかの意味を持ちますが、ここでは「考え出す」です。
・文末のtoV句はsolutionを修飾する同格のtoV句です。「和訳」では「産業の空洞化を防ぐ解決法が見つからない」となっていますが、「防ぐ」と「解決法」の間に、ある言葉を置いてもかまいません。それが何かわかるでしょうか。
「COMPLETE」のp.172で述べた通り、「ための」です。

 

47|品質問題①:消費者は、メーカーに対して関連する法律の範囲で製造物責任を問う訴訟を起こすことができる(テキストp.120)

461.
・413.で、動詞fileに関して次の表現を知りました。

file a suit[lawsuit] against ~(~を相手取って訴訟を起こす)

この461.では、a suitの部分が具体的にa product liability suitとなっています。
・relatedは、本来は過去分詞形の動詞ですが、もはや形容詞として辞書に記載されています。

462.
・beef upは423.で扱いました。

463.
・このbrainstormは動詞であり、Vとしてはたらきます。『ジーニアス英和辞典』では名詞としてしか載っていないのですが、他の辞典、たとえば『講談社英和中辞典』には「動」のマークがあり、「自由討議を行う」「ブレーンストーミングを行う」とあります。この辞典には「ブレーンストーミング」の説明があり「会議で皆が次から次へと自由にアイディアを持ち出してそのなかから最善策を決定する方法」と記載されています。
・to pinpoint句は副詞的用法です。from句はpinpointを修飾するので、to pinpoint句は文末までとなります。

464.
・regard A as Bは「COMPLETE」のp.34で扱いました。
・production traceabilityの意味は「語句」欄を参照してください。

465.
・internal auditの意味は「語句」欄を参照してください。
・intervals of 6 monthsは「6ヶ月というインターバル」ということで、ofをはさんだ前後の名詞どうしが同格関係にあります。類例は「COMPLETE」のp.338の下のワクの中で扱いました。

466.
・このonはaboutの意味です。
・andはcorrectiveとpreventiveを結び、これらがactionを修飾します。onからactionsまではreportを修飾します。
・concerningもaboutの意味です。defective goodsの意味は「語句」欄を参照してください。
・「和訳」では、concerning the defective goodsをneedに修飾させていますが、actionsに対する修飾語だと考えることもできます。こう解釈した場合、全文訳は「不良品に関する是正措置と予防措置についての報告書が必要です」となります。

467.
・concessionは本来の意味は「譲歩」ですが、ここでは「特採」です。「特採」が何かについては「語句」欄を参照してください。
・nonconforming productの意味は「語句」欄を参照してください。

468.
・carry outは句動詞です。「行う」という意味です。
・identification and isolationの意味は「語句」欄を参照してください。

469.
・文全体は形式主語-真主語の構文です。「COMPLETE」のp.367で扱いました。
・both A and Bも「COMPLETE」で既習です。p.348下で扱いました。この文ではAとBに当たるものがそれぞれstandardとboundaryです。
・boundary sampleの意味は「語句」欄を参照してください。
・文末のfor句はuseを修飾します。for句の目的語は動名詞です。このfor training employeesは、to train employeesと表現してもほぼ同義になります。

470.
・re-evaluateの意味は「語句」欄を参照してください。
・approved vendorの意味は「語句」欄を参照してください。

 

48|品質問題②:現在、不良品発生率を、これまでの5%から1%まで減らすことに取り込んでいます(テキストp.122)

471.
・downは副詞であり、lowerを修飾します。いわばlowerの強めであり、無くても文は成立します。

472.
・受動態の文ですが、能動態で訳しています。受け身のまま訳すと不自然になる場合は、能動にしてかまいません。

473.
・switch toの意味は「語句」欄を参照してください。
・473.で用いられているconform toは、「~に適合する」「~を満たしている」という意味です。これは出来事動詞ではなく状態動詞です。よって、conforming toの部分に進行のニュアンスを感じとるのは不適切です。これについては406.の解説部分で詳細に論じました。
文全体と書き換えると次のようになります。

    We switch to raw materials which conform to our quality control guidelines.

474.
・revised specificationsの意味は「語句」欄を参照してください。revisedはもちろん過去分詞形です。
・onesはspecificationsを受けます。

475.
・at stakeは「危機に瀕している」「危険にさらされている」という意味です。文全体はSVCで、Cがこの前置詞句なのです。
・on account ofは群前置詞です。「COMPLETE」のp.53にあります。この文では目的語が名詞ではなく動名詞です。
・lemonの意味は「語句」欄を参照してください。

476.
・to句も、for句も、were dispatchedを修飾します。
・thermal power plantの意味は「語句」欄を参照してください。
・on-the-spot inspectionの意味は「語句」欄を参照してください。

477.
・force majeureは「不可抗力」です。376.で既習です。
・in a nutshellの意味は「語句」欄を参照してください。

478.
・fact-finding commissionの意味は「語句」欄を参照してください。
・zero in onは句動詞です。zeroは「ゼロ」という意味の名詞であるだけでなく、動詞でもあるのです。「~に注意を集中する」「~に的を絞る」といった意味です。

479.
・whatが用いられた文の厄介さは、「COMPLETE」のp.63中央の図と、p.66の図からわかります。つまりwhatはそれ自体が「S、C、O、前O」「名詞修飾語」の5通りのはたらきになる可能性があり、また、名詞修飾語としてはたらく場合は、その後ろの名詞がS、C、O、前Oの可能性があるのです。
では、この479.の文頭のWhatはS、C、O、前O、名詞修飾語のどれとしてはたらくでしょうか。そして、仮に名詞修飾語としてはたらく場合は、直後の名詞の要素はS、C、O、前Oのどれでしょうか。考えてみてください。
madeのOが欠けていることに注目します。そしてmake inferenceで「推論を作る→推論をする」と考えます。Whatはこのinferenceを修飾します。つまり「Whatが名詞修飾語で、直後の名詞がOであるパターン」です。次の文を見てください。

What color do you like?(あなたはどんな色が好きですか)

この文も同じく「Whatが名詞修飾語で、直後の名詞がOであるパターン」ですが、479.よりもはるかに理解しやすいものです。「likeのOが欠けている」ということがすぐに見抜けますし、また、Sの前に出ている語がdoなので、この点も読みやすいのです。
ところが479.ではmakeの後ろに修飾語のfrom句があるため、「makeのOが欠けている」ということが見抜きにくくなっています。また、Sの前に出ているものが完了形のhasであり、この点もやや厄介です。「完了形の文を疑問詞疑問文にしたもの」は、それほど見慣れていない人が多いからです。
この文のWhatをXに戻し、平叙文にすると次のようになります。

The assessment committee has made X inferences from seeing the investigation report.
※Xはinferencesを修飾する。

・from句は、前Oが動名詞です。このfrom句は(has) madeを修飾します。この句の直訳は「調査報告書を見たことから」ですが、「和訳」では工夫しています。
・assessment committeeの意味は「語句」欄を参照してください。
・investigation reportは「調査報告書」です。

480.
・fact-finding committeeは、478.のfact-finding commissionと同義です。
・come up toは句動詞です。「~(期待など)に沿う」という意味です。

 

49|市場環境:壊滅的な津波の後で、日本経済全体が行き詰まっている(テキストp.124)

481.
・at a standstillは「行き詰まっている」という意味です。この前置詞句がSVCのCとしてはたらいています。
・in the wake ofは群前置詞です。意味は「語句」欄を参照してください。

482.
・hollowing-outの意味は「語句」欄を参照してください。
・muchは比較級のworseを修飾します。356.で既習です。「COMPLETE」のp.286で例文を見ました。
・than foreseenは、まとめて成句としておぼえてください。「予想よりも」という意味です。

483.
・主語(The worldwide market outlook)の後ろに「動詞+形容詞」が続くので第2文型の文です(「COMPLETE」のp.42参照)。remainは「COMPLETE」のp.43のリストにあります。

484.
・pick upは句動詞ですが、この文では「上向く」という自動詞としての意味です。
・couldは「可能性」です。canではなくcouldを用いているので、控えめに「可能性があるだろう」と述べています。
・fiscal yearの意味は「語句」欄を参照してください。

485.
・the Great Depressionの意味は「語句」欄を参照してください。
・take placeは句動詞です。意味は「語句」欄を参照してください。

486.
・334.で述べた通り、circumstanceという語は、通常、複数形で用います。
・nothingの後ろには目的格の関係代名詞が省略されています。doのOとしてはたらきます。

487.
・447.で、「利益の減少」を英訳するとa decrease in profitsとなるということを述べましたが、「利益の改善」はこの文のようにimprovement in profitであり、やはりinが用いられます。「低下」「減少」だけでなく、その反対の「向上」「増加」「改良」といった「上向き」の名詞においても,「~の」はinが用いるのが原則なのです。
・前置詞throughの目的語が動名詞です。このincreasingは「増える」という意味の自動詞ではなく「~を増やす」という意味の他動詞です。through句はforeseeを修飾します。
・文全体の直訳は「私たちは、今年、マーケットシェアを増やすことを通じての利益の改善を予想している」であり、これをもとに工夫したのが「和訳」です。

488.
・211.の解説のところで次の文を見ました。

They expected him to be back.(彼らは彼が戻ってくることを期待した)

第5文型パターン③の文です。expectは「COMPLETE」のp.192のリストにはありませんが、このパターンで用いられる動詞なのでした。488.もまさにこの例です。
・increased earningsの意味は「語句」欄を参照してください。
・この文のoverは期間を表します。

489.
・lag behindは329.と453.で既習です。
・このinは「~において」です。よってin以下の直訳は「北アフリカの市場を開拓することにおいて」です。

490.
・pave the way for[to]は、「~への道を開く」「~を容易にする」という意味です。
・trilateral tradeの意味は「語句」欄を参照してください。

 

50|会社:上場企業は、しばしば時価総額の観点から評価される(テキストp.126)

491.
・listed companyの意味は「語句」欄を参照してください。
・market capitalizationの意味は「語句」欄を参照してください。

492.
・balance sheetとincome statementの意味は「語句」欄を参照してください。
・revealの後ろにはthatが省略されています。that節(つまりrevealの後ろ全体)は、revealのOとしてはたらきます。
・in sound financial healthの意味は「語句」欄を参照してください。このthat節も、SVCのCが前置詞句である文です。

493.
・このonはaboutの意味で、on句はreportを修飾します。
・corporate social responsibilityの意味は「語句」欄を参照してください。

494.
・まずはこの文全体の文型を考えてみてください。
Working late hoursという動名詞がSで、seemsがVで、part(of the company culture in Japan)がCです。第2文型です。seemは「COMPLETE」のp.43のリストにあります。
・company cultureの意味は「語句」欄を参照してください。

495.
・文末のto compete句は副詞的用法です。

496.
・duplicate operationは「重複事業」です。operationには「操作」という意味のみならず「操業」「事業」といった意味もあるのです(辞書参照)。
・businessは形容詞的に名詞修飾語としてはたらきます。reorganizationとconsolidationの両方を修飾します。それぞれの意味は「語句」欄を参照してください。

497.
・まずは次の文を見てください。

He integrated the two shops to become a restaurant. 
(彼はその2つの店を、1つのレストランになるように統合した→彼はその2つの店を統合し、1つのレストランにした)

the two shops to become a restaurantの部分からは、Two two shops became a restaurant.という文が成立します。integrateは「COMPLETE」のp.192のリストにはありませんが、この文の文型は、第5文型パターン③だと考えることができます。
さて、be動詞にはbecomeの意味があるので、上の文は次のように表現することもできます。

He integrated two shops to be a restaurant. 

これを受動態にすると次のようになります(by himは省略)。

Two shops were integrated to be a restaurant.
(その2つの店は統合され、レストランになった)

497.はこれと同じ構造の文です。よって直訳は「その2つの企業は統合されて持ち株会社になる予定だ」となります。このままの訳でも問題ありません。
・holding companyは「持ち株会社」です。

498.
・ratings outlookの意味は「語句」欄の通り「格付け見通し」ですが、これに対して「~の」という情報を加えたい場合は「for ~」を加えます。

499.
・このinは、488.のinと同様に「~において」です。
・前置詞のas句はmakingを修飾します。よって、in句は文末までです。
・corporate citizenの意味は「語句」欄を参照してください。
・文全体の直訳は「わが社は、企業市民として社会貢献をすることにおいて積極的である」であり、ここから工夫したのが「和訳」です。

500.
・pitch inの意味は「語句」欄を参照してください。
・このforは「~に向けて」です。for句はpitch inを修飾します。
・global warmingの意味は「語句」欄を参照してください。