51|不正行為:この粉飾決算事件は、日本企業の財務諸表への投資家の信頼を損ねるだろう(テキストp.128)

501.
・investorは名詞ですが、形容詞的に直後の名詞を修飾しています。
・「~への信頼/信用」はconfidence in ~で表します。

502.
・in terms ofは群前置詞です。意味は「語句」欄を参照してください。
・文全体の直訳は「この事件は、信頼性の点から見て、市場にとってよくない」ですが、「和訳」はかなりの工夫をしています。

503.  
・動詞convictに関しては次の語法を知ってください。

convict A of B(AにBの罪を宣告する)

この表現が受動態になったものが503.です。Bの部分が動名詞です。
・mastermind、cover-upともに英和辞典を引いてください。

504.
・文中のtoV句は、形容詞用法の「同格のtoV句」です。responsibilityからは「何をする責任?」という疑問が生じます。
・account for、accounting fraudともに、意味は「語句」欄を参照してください。

505.
・certified public accountantの意味は「語句」欄を参照してください。
・accounting manipulationの意味は「語句」欄を参照してください。
・in the companyは、accounting manipulationを修飾します。

506.
・under arrestは「逮捕された」「逮捕された状態の」という意味です。この文のwasをbecameの意味で取れば、was under arrestは「逮捕された状態になった→逮捕された」と理解できます。
・on suspicion ofは群前置詞です。意味は「語句」欄を参照してください。
・bid-riggingの意味は「語句」欄を参照してください。

507.
・trifle withの意味は「語句」欄を参照してください。
・「~の要求」はrequest for ~で表現します。forには「~を求めて」のいう意味があるので、このような場合に用いられるのです。
・corrective actionの意味は「語句」欄を参照してください。
・from句はrequestを修飾します。

508.
・on charges of、あるいはon (a/the)charge ofは群前置詞です。意味は「語句」欄を参照してください。
・illegal exportingの意味は「語句」欄を参照してください。
・to North Koreaはillegal exportingを修飾します。

509.
・was convicted ofは503.で既習です。
・industrial espionageは「産業スパイ行為」ですが、スパイ行為は何かを求めて行います。よってespionageの後ろのforは「~を求めての」という意味です。この文ではforの目的語がfishing for clues ……という動名詞です。fish forの意味は「聞き出す」「探り出す」なので、industrial espionage for fishing for cluesの部分の直訳は「手がかりを探り出すことを求める産業スパイ行為」ですが、これではややぎこちないので「和訳」のようにします。
・as toはaboutと同義です。as to the development of new medicinesは、cluesを修飾します。

510.
・このasは前置詞です。前置詞のasは「~として」と訳すのが基本です。smuggling allegationは「語句」欄にある通り「密輸の疑い」なので、as smuggling allegationは「密輸の疑いとして→密輸の疑いが有りとして→密輸の疑いで」です。
・customs authoritiesの意味は「語句」欄を参照してください。

 

52|合理化と多角化:合理化努力の効果で、その会社はこの業界で優位に立っている(テキストp.130)

511.
・Rationalizationは名詞ですが、名詞修飾語としてはたらいています。
・このedgeは「優位性」「強み」という意味です。
・文全体は第4文型です。直訳は「合理化の努力が、その会社に、この業界における優位性を与えた」ですが、「和訳」はここからかなりの工夫をしています。

512.
・profit sourceの意味は「語句」欄を参照してください。

513.
・intendは「COMPLETE」のp.192のリストにあります。つまり、この513.の文型は第5文型パターン③です。
・OCの部分からは、次の文が成立します。
Biotechnology is a major new area of diversification for our business.
このisをbecomeの意味で取ると、この文は「バイオ技術が、われわれのビジネスにとっての多角化の主要な新しい分野になる」と解釈でき、We intendが「われわれは、そういうことを意図している」なので、あとはこの2つの内容を合わせて自然な日本語にすれば「和訳」が完成します。

514.
・amidは前置詞です。「~のまっただ中で」という意味です。sluggish domestic demandとstiff overseas competitionの2つがこの前置詞のOです。これらの意味は「語句」欄を参照してください。
・operationに「事業」という意味があるということについては、496.で述べました。

515.
・according toは群前置詞です。「COMPLETE」のp.53のリストにあります。この文では「~に従って」という意味です。
・job cut planの意味は「語句」欄を参照してください。
・according to the job cut planは、closedとredeployedの両方を修飾します。

516.
・personnel expensesの意味は「語句」欄を参照してください。

517.
・streamliningはstreamline(合理化する)の名詞形であり、「合理化」です。517.では、これがmeasuresを形容詞的に修飾しています。よってstreamlining measuresは「合理化の対策」「合理化対策」となります。
・through the streamlining measuresはsaveを修飾します。この前置詞句の直訳は「合理化対策を通じて」ですが、「和訳」では短く「合理化対策で」としています。

518.
・come in forは句動詞です。意味は「語句」欄を参照してください。

519.
・まずはこの文全体の文型を考えてみてください。
SVC(第2文型)です。toV句がCとしてはたらきます。
・muscle in onは「~に入り込む」という意味です。
・このpromisingは形容詞です。意味は「語句」欄を参照してください。

520.
・up against ~は「~に直面している」という意味です。
・brick wallは「レンガの壁」なので、is up against a brick wallの部分の訳は、「レンガの壁に直面している」ですが、このbrick wallは「障壁」「障害」という意味の比喩的な表現なので、「和訳」では「レンガ」の部分は訳さず、単に「壁」としています。

 

53|経営①:経営者は、常に最悪のケースを考慮する必要がある(テキストp.132)

521.
・allow forの意味は「語句」欄を参照してください。
・worst-case scenarioの意味は「語句」欄を参照してください。

522.
・rise in ~は「~の上昇」です。やはりここでもinが用いられています。繰り返しになりますが、「~の増加」「~の上昇」や、その反対の「~の減少」「~の下落」といった内容を表す場合は、通常はinが用いられるのです。
・weigh downの意味は「語句」欄を参照してください。

523.
・stemming以下はVing句で、(higher business)efficiencyを修飾しますが、A stem from B.という表現は、「Aの出所がBである」「BがAの原因となっている」という意味であり、特にこの文脈では、出来事動詞というよりも状態動詞です。よってこの文を、関係代名詞を用いて書き換えると次のようになります。

We expect to realize higher business efficiency which stems from the reorganization.

つまり関係代名詞節は進行形にならないのです。次のことを改めて確認しましょう(406.の解説の部分からの引用です)。

***********************************
「名詞+Ving句(名詞修飾語)」において、Vが状態動詞である場合は、原則として、進行形のニュアンスはない。
***********************************

523.のhigher business efficiency stemming from the reorganizationの部分は「事業再編が原因となっている経営の効率化」という意味であり、これを自然な日本語にすれば「事業再編による経営の効率化」となります。

524.
・teeterは「ぐらつく」という意味であり、on the brink ofは群前置詞で「~の瀬戸際で」という意味です。よって文全体の直訳は「私たちの子会社は、倒産の瀬戸際でぐらついている」となります。これをふまえて「和訳」のようにします。

525.
・shore upの意味は「語句」欄を参照してください。
・flaggingは、本来は動詞flagのing形ですが、もはや形容詞と考えて問題ありません。意味は「語句」欄を参照してください。
・in以下はmanagementを修飾します。「低迷する子会社における経営」とは、要するに「低迷する子会社の経営」です。

526.
・stakeは「投資額、株、出資比率」であり、in the joint ventureはこのstakeを修飾します。よってstake in the joint ventureは「その合弁会社における出資比率」となり、ここから「和訳」のように「その合弁会社への出資比率」とします。
・319.で次のように述べました。

***********************************
副詞的用法のtoV句は、「~ために」と訳し上げるのが原則ですが、しばしば「SVし、~した」というように訳し下します。どちらで訳しても問題ない例が実に多いのです。
***********************************

この526.でも、文末のtoV句を訳し下しています。

527.
・turn downは句動詞で「断る」という意味であり、lucrativeは「もうかる」「利益の上がる」という意味です。

528.
・size upの意味は「語句」欄を参照してください。

529.
・walk a tightropeの意味は「語句」欄を参照してください。
・文末のtoV句は副詞的用法です。
・fend offとhostile takeoverの意味は「語句」欄を参照してください。
・文全体の直訳は「敵対的に買収をかわすために、わが社は危ない橋を渡らなければならない」ですが、「和訳」はこれにかなりの改変を施しています。

530.
・carry outは句動詞です。意味は「語句」欄を参照してください。
・initial public offeringの意味は「語句」欄を参照してください。
・on trackの意味は「語句」欄を参照してください。

 

54|経営②:子会社の売却は、会社の収益性には関係しない(テキストp.134)

531.
・sell offの意味は「語句」欄を参照してください。
・形容詞irrelevantは、be proud ofやbe interested inなどのように、前後のbe動詞と前置詞とセットにして、be irrelevant toで記憶してください。意味は「語句」欄にあります。

532.
・break evenの意味は「語句」欄を参照してください。
・canではなくcouldが用いられるので、「~できる」という言い切りというよりもむしろ、控えめに「~できるだろう」と述べています。

533.
・sales turnoverの意味は「語句」欄を参照してください。
・for five straight yearsは「5年連続で」ですが、このfiveとyearsの部分を入れ替えることによって、いろいろな表現が可能になります。いくつか例を挙げます。

for ten straight months(10ヶ月連続で)
for three straight days(3日連続で)

534.
・thanks toは群前置詞です。「COMPLETE」のp.53にあります。
・blockbusterの意味は「語句」欄を参照してください。
・surgeは「上がる」です。at more than fivefoldは「5倍以上に」です。year on yearは、「語句」欄の通り「前年対比で」です。以上を総合すると、surged at more than fivefold year on yearの訳は「前年比で5倍以上に上がった」となり、この「上がった」を「なった」としたのが「和訳」です。

535.
・5%は、数値を表す表現なので、直接、動詞を修飾することができます。「COMPLETE」のp.48の最後の2行でこのことを述べました。
・in the third quarterのquarterは「四半期」です(四半期とは一年を四等分した期間のことです)。in the third quarterは「3番目の四半期に」ということで「第3四半期に」です(「和訳」では「に」がカットされています)。
・from a year earlierは534.で見たyear on yearと同義です。このことは「語句」欄に記載されています。

536.
・carry outは530.で扱いました。
・detailedは、本来は過去分詞形ですが、形容詞として辞書に記載されています。
・balance sheetは492.と501.で既習です。

537.
・to one's knowledgeの意味は「語句」欄を参照してください。
・ailingは、本来の動詞のing形ですが、形容詞として辞書に記載されています。
・file for insolvencyの意味は「語句」欄を参照してください。
・sooner or laterは「遅かれ早かれ」です。日本語とは「早い」と「遅い」が逆だということに注意をしてください。

538.
・were bailed outの部分は、句動詞のbail outが受動態になった表現です。bail outの意味は「語句」欄を参照してください。

539.
・pay offの意味は「語句」欄を参照してください。
・in monthly installmentsは「月賦払いで」という意味ですが、monthlyの前に数値が置くことにより、何ヶ月の月賦なのかを示すことができます(この文ではtenが加わっています)。in ten monthly installmentsは、pay offを修飾します。
・文末のof句は、月当たりの支払額が示されています。

540.
・a drop in the bucketの意味は「語句」欄を参照してください。
・compared toは群前置詞です。430.で既習です。

 

55|投資:来年度の予算案は、取締役会で満場一致で承認された(テキストp.136)

541.
・the board of directorsの意味は「語句」欄を参照してください。

542.
・make senseの意味は「語句」欄を参照してください。
・from ~ point of viewは「~という観点から」という意味であり、この文では「~」の部分にcost-benefit(費用対効果)が置かれています。

543.
・prior toは群前置詞です。「~の前に」「~に先立ち」という意味です。428.で既習です。

544.
・文頭のItは、たとえばIt's five o'clock.という文のItと同じ、時間を表すものです。
・timeの後ろにtoV句が続く形は「COMPLETE」のp.172で扱いました。timeがhighによって修飾されることにより、切迫感が出ます。
・buy outの意味は「語句」欄を参照してください。
・remainingは、本来の動詞のing形ですが、形容詞として辞書に記載されています。
・so thatのthatは、≪従位接続詞の一覧表≫(「COMPLETE」のp.88)のC-0です。so thatという形で用いられることについては、「COMPLETE」のp.132で述べました。
・isはbecomeの意味で取ります。in one's controlは「~の支配下にある」という意味です。よってso that the company is in our controlの直訳は「その会社が私たちの支配下にあるようになるために」となり、ここから工夫します。

545.
・chief operating officerの意味は「語句」欄を参照してください。
・debt-riddenの意味は「語句」欄を参照してください。
・at his own discretionはdecidedを修飾します。

546.
・equity investmentの意味は「語句」欄を参照してください。

547.
・special-interest legislatorの意味は「語句」欄を参照してください。このinterestは「興味」という意味ではなく「利害関係」「利益」という意味です。ある業界に対して特別な利害関係を持っている議員は「族議員」です。
・次に、以下の文を見てください。

I have a hat similar to this.

これは280.の解説部分で見た文です。形容詞similarからはじまるまとまり(文末のthisまで)が、前にある名詞hatを修飾しています。
ここで次の表現を見てください。

A is aimed at B.(AはBを狙っている、AはBを目指している)

aimは本来は動詞ですが、上の表現は、たとえばbe interested inのinterestedや、be satisfied withのsatisfiedが形容詞だと考えられるのと同じように、形容詞として考えることできます。
すると547.のaimedは、上の文のsimilarと同様に、「名詞の直後に置かれた形容詞」だということになり、aimedからはじまるまとまり(文末のinvestmentまで。この547.では、atの目的語が動名詞です)が、tax cutsを修飾すると考えることができます。
以上をふまえると、tax cuts aimed at stimulating investmentは「投資を刺激することを目指す減税」となり、「和訳」のように「投資を刺激するための減税」と訳すことができます。

548.
・Chineseとdirectのいずれもが、investmentを修飾します。
・in句はinvestmentを修飾します。「~への投資」はinvestment in ~と表現します。

549.
・この文では、investmentは形容詞的に名詞修飾語としてはたらきます。

550.
・provideに関しては、次の2つの語法を記憶してください。

X provide A with B.
X provide B for A.

いずれも「XがAにBを供給する」という意味です。550.は後者です。

 

56|終身雇用制度と年功序列賃金制度は、日本企業の競争力を低下させている(テキストp.138) 

551.
・lifetime employment systemとseniority-based pay systemの意味は「語句」欄を参照してください。

553.
・phase outは句動詞です。意味は「語句」欄を参照してください。
・seniority-based promotion systemの意味は「語句」欄を参照してください。

554.
・mostという語は、「COMPLETE」のp.295の下で、6つのものを示しましたが、これら以外にも「大半の」という意味の形容詞としての用法と、「大半」という意味の名詞としての用法があります。この554.のmostは前者です。
・performance-based systemの意味は「語句」欄を参照してください。

555.
・in tandem withは群前置詞です。意味は「語句」欄を参照してください。
・penetrationの本来の意味は「貫通」ですが、ここから派生してこの文では「浸透」「普及」という意味で用いられています。
・high-speed telecommunicationの意味は「語句」欄を参照してください。

556.
・job-sharingの意味は「語句」欄を参照してください。
・文末のtoV句は副詞的用法です。

557.
・-basedは417.で扱いました。
・mid-career employeeの意味は「語句」欄を参照してください。
・because ofは群前置詞です。「COMPLETE」のp.53のリストにあります。290.で既習です。
・positive earningsの意味は「語句」欄を参照してください。

558.
・irrespective ofは群前置詞です。意味は「語句」欄を参照してください。

559.
・be put on probationの意味は「語句」欄を参照してください。
・この文のafterは前置詞ですが、前Oが名詞ではなく動名詞です。

560.
・turnover rateは「離職率」です。

 

57|社員①:あなたたち2人をわが社の社員に迎えることができて、とてもうれしい(テキストp.140)

561.
・このtoV句は、感情を表す形容詞であるglad(嬉しい)の直後に置かれているものなので、「COMPLETE」のp.183の上の表の①のものです。
・both of youという形は255.で既習です。
・on boardは「(船、飛行機、列車、バスなどに)乗って[載って]」という意味で記憶している人が多いのですが、「(仕事、組織などに)参加して、所属して」という意味もあります。
have X on boardは、前者の意味であれば「Xを乗せて[載せて]いる」という意味であり、後者の意味であれば「Xが参加している」という意味です。561.は後者なので、文全体の直訳は「私たちは、あなたたちの2人が(この会社に、今こうして)参加していることをとても嬉しく思う」であり、ここから「和訳」のようにします。

562.
・elseは「他の」という意味なのですが、この語については、次のことを知ってください。『コアレックス英和辞典』(旺文社)からの抜粋です。

***********************************
who,what,whereなどの疑問詞,any,every,no,someで始まる不定代名詞,whatever,much,little,allなどの直後で用いる.
***********************************

この562.ではelseは後ろから、前にあるeverybodyを修飾します。
・follow suitの意味は「語句」欄を参照してください。

563.
・このtoV句は形容詞用法の「同格のtoV句」です。intentionを修飾します。
・go the extra mileの意味は「語句」欄を参照してください。

564.
・「SVO+前置詞句」という構造においては、この前置詞句の要素は、3つのものがありえます。まずはそのうちの2つを示します。

(1) Oを修飾する(名詞修飾語としてはたらく)
(2) Vを修飾する(動詞修飾語としてはたらく)

それぞれの例を挙げます。

I bought a book on wild animals.(私は野生の動物に関する本を買った)
I bought a book at the shop.(私はその店で本を買った)

さて、もう1つは何かわかるでしょうか。
「COMPLETE」のp.42の表を見れば答えがわかります。
答えは次のようになります。

(3) (SVOCの)Cとしてはたらく

さて、on one's toesは、文字通りの「つま先立ちで」という意味のみならず、「用意ができた」「気を張りつめて」という意味もあります。564.は、on their toesが後者の意味であり、これがSVOCのCとしてはたらくということが見抜ければ、文全体を「私の上司は部下たちを気が張りつめた状態にしている」という意味だと解釈でき、「和訳」のように訳すことが可能になります。

565.
・文全体はもちろん第4文型です。
・for the sake ofは群前置詞です。「COMPLETE」のp.53のリストにあります。

566.
・in contrast toは群前置詞です。意味は「語句」欄を参照してください。

567.
・call the shotsの意味は「語句」欄を参照してください。

568.
・boss ~ aroundは「~をこき使う」「~に命令をする」という意味です。

569.
・get up on the wrong side of the bedの意味は「語句」欄を参照してください。

570.
・sales repは276.で既習です。
・mutterの意味は「語句」欄を参照してください。
・under one's breathの意味は「語句」欄を参照してください。

 

58|社員②:実習生は、チャンスを活かして視野を広げるべきです(テキストp.142)

571.
・文末のtoV句はですが、「和訳」では訳し下されています。319.と526.で類例を扱いました。
・なおこのto broaden their horizonsは、chanceを修飾する同格のtoV句だと考えることも不可能ではありません。
・horizonには「地平線」「水平線」という意味のみならず、「視野」「展望」という意味もあります。辞書を参照してください。

572.
・brush upは句動詞です。意味は「語句」欄を参照してください。

573.
・demandingは、本来は動詞のing形ですが、もはや形容詞として辞書に記載されています。
・keep one's end upの意味は「語句」欄を参照してください。

574.
・get bogged down「身動きが取れなくなる」「行き詰まる」です。何で身動きが取れなくなるかを述べたい場合は、後ろにwith ~やin ~を置きます。574.はwithが置かれている例ですが、inの例も示します。

 The car got bogged down in snow.(その車は雪にはまって動けなくなった)

575.
・文のSは、文頭のThese daysではなく、all of my staffです。These daysは、後ろのareを修飾します。後ろの文全体を修飾すると考えてもいいでしょう。

576.
・certified public accountantは505.で既習です。
・wet behind the earsの意味は「語句」欄を参照してください。

577.
・この文は第2文型と考えることも、第1文型と考えることもできますが、第1文型と考えると、amは“存在”の「居る」という意味です。そしてどこにいるかがat以下で示されています。
・because ofは何度も扱っている群前置詞です。

578.
・mid-career employeeは、557.で既習です。
・intellectual propertyの意味は「知的財産」です。
・文末のat allはnotの強めです。
・fitとinが用いられた表現については、次の2つを知ってください。

X fit A in B.(ⅩがAをBに合わせる)
X fit in B.(ⅩがBに合う)

 この文は後者です。以上から、文全体の訳は「その中途採用者は、知的財産部にまったく合っていない」となります。

579.
・be on loan to ~の意味は「語句」欄を参照してください。
・affiliated companyの意味は「語句」欄を参照してください。

580.
・were pointed outの部分は、句動詞の受動態です。

 

59|交渉①:われわれは、この敵対的買収に冷静に対処しなければならない(テキストp.144)

581.
・deal withは「扱う」という言葉で記憶している人が多いのですが、この文では「対処する」が、よりふさわしい訳になります。
・hostile takeoverの意味は「語句」欄を参照してください。

582.
・このBothは形容詞です。partiesを修飾します。373.で、次のように述べました。

***********************************
このpartyは「パーティー」ではなく「当事者」「関係者」です。
***********************************

この文でも同じです。
・nondisclosure agreementは441.で既習です。
・first and foremostの意味は「語句」欄を参照してください。

583.
・iron outは「アイロンをかける」「解決する」などの意味があり、wrinkleは「しわ」「ひだ」ですが、iron out the wrinklesで1つの成句としておぼえてください。意味は「小さな難点を解決する」です。この文ではwrinklesにallが加わっています。
・文末のtoV句は副詞的用法です。

584.
・at stakeは475.で既習です。「危機に瀕している」「危険にさらされている」という意味です。

585.
・work outは句動詞です。意味は「語句」欄を参照してください。
・名詞のcompromiseは「妥協」という意味で用いられることが多いのですが、この文では「妥協案」です。
・280.、547.で既習ですが、「名詞+形容詞……」という連なりを見た場合は、次の文法関係にあるのではないかと疑ってください。

***********************************
名詞<形容詞……> ※<>全体が名詞を修飾する
***********************************

この文でも、acceptable to both sides全体が、名詞compromiseを修飾します。

586.
・look forは句動詞です。意味は「語句」欄を参照してください。
・win-winは、最近、日本語でも「ウィンウィン」というように用いられるようになっています。意味は「語句」欄を参照してください。
・labor unionの意味は「語句」欄を参照してください。

587.
・このonはaboutの意味です。
・on-goingは見出し語として辞書に記載されています。

588.
・with all due respectは成句です。意味は「語句」欄を参照してください。

589.
・had no choice except toは、459.で既習です。
・accede toは「~に応じる」です。
・in an attempt to keep ……の部分は、文法的に解析して理解することも可能ですが、「語句」欄のようにin an attempt toというまとまりでとらえてください。
・existingは形容詞で、「現在の」「既存の」です。transactionを修飾します。businessも形容詞的にtransactionを修飾します。

590.
・can’t help Vingの意味は「語句」欄を参照してください。
・against one' s willのwillは、助動詞ではなく「意思」という意味の名詞です。「語句」欄を参照してください。
・seller's marketの意味は「語句」欄を参照してください。

 

60|交渉②:取締役は、すべての投票に関して顧問弁護士に一任した(テキストp.146)

591.
・和英辞典で「取締役」を引くとmember of the board(of directors)が記載されていることが多いのですが、より簡単にboard memberと表すことも可能です。
・give one's proxy to ~ for …は、「…のことで、~に代理を一任する」です。要するに「…のことを、~さんに代わりにしてもらう」ということです。
・bond lawyerの意味は「語句」欄を参照してください。
・any and allとvotes castの意味も「語句」欄を参照してください。

592.
・keep a low profileの意味は「語句」欄を参照してください。

593.
・due toは何度も扱いました。群前置詞です。
・confer withの意味は「語句」欄を参照してください。
・by videoconferenceのbyは「手段のby」です。「テレビ会議で」という意味です。

594.
・keep a tab on ~は「~を見張る」「~に注意を払う」という意味ですが、594.ではtabがclose(細かな、徹底的な)によって修飾されているので、「細心の注意を払う」という意味になります。
・keep you informedの部分のinformedは、「情報を知っている状態の」という形容詞だと考えてください。するとこの部分は「動詞+名詞+形容詞」という連なりであり、第5文型パターン①です。「あなたが情報を知っている状態にしておく」ということはつまり、「情報を常にあなたに知らせる」という意味です。「和訳」は「後ほど情報をお伝えします」となっていますが、「語句」欄の通り、「情報を常に~に連絡する」の意味で解釈してください。全文訳は次のようになります。

我々はこれらの進展に細心の注意を払っており、常に貴方に情報をお伝えします。

595.
・put offは句動詞です。意味は「語句」欄を参照してください。

596.
・ifは従位接続詞なので、本来は後ろに「SV」が置かれるはずですが、このif necessaryは成句として記憶してください。意味は「語句」欄を参照してください。

597.
・fall apartのfallはbecomeの意味です。「COMPLETE」のp.43の上にあるリストを参照してください。apartは、辞書には副詞として記載されていますが、このfall apartという表現においては形容詞と考えて問題ありません。「合併交渉がバラバラになる」ということは、要するに「合併交渉が決裂する」ということです。
・at the last minuteは458.で既習です。

598.
・screw upの意味は「語句」欄を参照してください。
・comprehensive negotiationの意味は「語句」欄を参照してください。

599.
・文全体は、形式主語‐真主語の構文です。
・動詞letについては、「COMPLETE」のp.190で1つ例を見ましたが、その例ではletの意味は「許可」でした。letについては次のことも知ってください。

***********************************
letには「OCの状態を作り出す」という意味もある。
***********************************

次の文を見てください。

Let him know that I can't go the party tonight.

これは、友達のお母さんに伝言を頼んでいる状況で発した言葉だと考えてください。このletは許可ではありません。許可だというのなら、「彼が知りたがっている」という状態があって、「それを許可してやってください」ということですが、伝言を頼む場合というのはそのような状況ではありません。
このletは、「OCの状態を作り出す」「OCの状態にする」という意味です。つまりこの文は「僕が今晩のパーティーに行けないということを、彼が知っている状態にしてください」ということであり、これは要するに「彼に、僕は今晩のパーティーに行けないと知らせてください」という意味です。
このように、letは「許可」だけでないのですが、599.もまさにその例です。まずはto以下の文構造を示します。

to let(V) talks(O) drag on indefinitely(C)

letを「許可」の意味だと考えると、talksが許可をもらう立場になりますが、これは意味上おかしいとわかります。やはりこのletも「許可する」ではなく、「作り出す」の意味です。
よってto let talks drag on indefinitelyは「協議がいつまでも長引く状態を作り出す」ということであり、要するに「協議をいつまでも長引かせる」ということです。文全体は形式主語-真主語の構文なので、訳は「協議をいつまでも長引かせるのは時間の無駄だ」となります。

600.
・wound downはwind downの過去形です。wind downは句動詞で、他動詞の場合は「~をゆるめる」「~を弱める」という意味です。この文では目的語がtheir tensionsなので「緊張をゆるめる」という意味になります。  
・このafterは前置詞です。目的語は動名詞です。
・do-or-dieの意味は「語句」欄を参照してください。